二億人のマイノリティ⁉︎インドのイスラム教徒 〜みなみ編⑧〜


宗教の共生について・・・

 

インドと言えば牛を食べないヒンドゥー教の国‼︎というイメージは強いかもしれませんが、実は二億人ものイスラム教徒が生活しています。ヒンドゥー教徒が多数派であることは確かですが、そもほも人口が多いため異教徒の人たっっっくさん暮らしているのがインドです。

 

インドでヒンドゥー教以外の宗教の中で1番人口が多いのがイスラム教です。宗教摩擦による暴動や事件が多いのも、この二者です。この二者が共存しているのかどうか、という疑問が私をインド留学に駆り立てる理由の一つでもありました。

 

私が住んでいたカルナータカ州マンガロールという所では、インド全土の宗教人口割合と比べてイスラム教徒とキリスト教徒が多かったです。更にキリスト系の学校であるため、クラスによってはヒンドゥー教徒がマイノリティでした。しかし学生たちの間で宗教による壁はそんなに無かったように思います。クリスマスを学校全体でお祝いした時も、イエスキリスト誕生の劇をイスラム教徒が演じている姿を見て、互いの宗教を尊重し合っている印象を受けました。

 

しかしながら聞いたところによると、イスラム教徒とヒンドゥー教徒の関係が緊張状態のため外出禁止令が出たり、牛を殺して輸出するイスラム教徒が輸送中襲撃されたり、やはり違いを乗り越えられないこともあります。

 

しかしながら、異なる宗教を信じるものどおしの共存という観点ではインドは先進国のように思います。日本と比較してですが、まず肉屋さんでもスーパーでもレストランでも、ほとんどの肉がハラールなのでイスラム教徒は安心して肉を買えます。また、ほとんどの空港に整備されたお祈り部屋があります。大学にはお祈り部屋は無いものの、男女分かれた控え室があるため、学生はそこでたまにお祈りをしています。イベントなどで無料でふるまわれる食事に豚肉と牛肉が使われていることはめっっったにありません。なぜならイスラム教徒は豚肉を、ヒンドゥー教徒は牛肉を食べないからですね。そしてもちろんベジタリアン用の食事も大体あります。

※もちろん中華料理屋もハラール使用です

他の宗教でも同じです。例えば人口の約2%を占めるシク教徒は髪を切らないためターバンを巻いています。工場では基本的にヘルメットの着用は安全のために義務化されていますが、ターバンを巻いているとヘルメットをかぶれないので、免除されるといった気遣いも見られます。

近ごろ観光やお仕事、留学目的で日本にこられるイスラム教徒も増えてきました。私の大学にもハラール研究会があったり、JR東京駅にお祈り部屋が設置されるなど、イスラム教徒も生活しやすいように日本も徐々に変わりつつあります。

 

インドのような多宗教国家から今後の多文化共生を学ぶことで、誰にとっても生きやすい社会に近づくことができるのではないでしょうか。

 

※左からキリスト教徒、仏教徒(私)、イスラム教徒3人の間にヒンドゥー教徒

【学生記者について】


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