世界最高峰のインド工科大学


 

 インド工科大学(IITs

 

インド工科大学(Indian Institutes of Technology:以下IITsはインド政府により設立された、工学と科学技術を専門とする23校の国立大学群。国家的にも重要な研究機関と位置づけられ、研究水準の高さは国際的にも認められています。また、同大学への入学は非常に狭き門とされ、その競争率は50倍を越えることから世界最高峰、最難関の理工系大学として認知されています。現在、世界のプログラマーの1割を輩出しているといわれているインド。そのインドにおいて、頂点に君臨するのがIITsです。多くの卒業生が多彩な分野で活躍していることから、IITブランドという学術的な基準も生まれています。

 


 

世界的に引く手数多なIITs生

 

マイクロソフトやグーグル、サムスンといった世界の名だたる大企業の採用責任者が現地に足を運び、毎年熾烈な採用競争が繰り広げています。これはIITs特有の採用規則が存在するため。IITs生の採用は「オンキャンパスリクルーティング」と呼ばれるルールに基づき、企業は採用アプローチから内定までを1~2日程度で行う必要があります。

こうした背景から、IITs生の初任給は年々高騰を続けています。最近ではオラクルが日本円に換算して約4000万円、その他にもグーグルやフェイスブックといった有名企業がいずれも3000万円以上の金額提示をしたことが話題となりました。もはや、IITs学生にとって高額な初任給提示は珍しいことではなくなりつつあります。こういった企業側の評価は、IITsの学生がいかに優れ、即戦力となりうるかを示すエピソードといえます。

 


 

高額なオファーを断り自ら起業する学生も

 

想像を超える入試倍率や卒業後の高額な初任給など、話題の耐えないIITs生。しかし、彼らの仕事に対する考え方はきわめてシンプルです。

IITs生は自ら学び培ってきた技術力をどれだけ試すことができるかということを重視する傾向にあります。これは、すでにある理論や技術をなぞるのではなく、常に新しいものを創出することを求められる大学独自のカリキュラムによって生まれるもの。彼らの優秀さとは、「勤勉さを備えた優秀さ」であり、IITs生のなかには世界的有名企業からの高額なオファーを断り、自ら起業するような学生も存在します。

 


 

日本に目を向ける学生たち

 

世界の名だたる大企業から絶大なる支持を受けるインド工科大学生。彼らにとって日本はどう映るのか?そもそも欧米のグローバル企業に比べ日本企業に対しての関心は薄いのではないか?そう思われるかもしれません。実際、インド工科大学を卒業した学生が、日本で就業するケースはまだ少なく、採用の面では欧米企業に大きく遅れをとっているのが現状です。しかし、それは彼らが日本に対して情報を持っていないため。事実、インドから来た学生達にヒアリングしてみると、彼らは口をそろえて日本に対して興味があると答えています。アニメやオンラインゲーム、侍や寺院といった文化、そして、戦後の焼け野原から急激なスピードで世界の最先端にまで上りつめた革新的な技術力。今、IITs学生たち注目が日本に集まっています。